第44回 NHK古典芸能鑑賞会 NHKホール
私的 日本伝統芸能強化月間の締めくくりは、
NHK古典芸能鑑賞会~番組「古典芸能への招待」の公開録画です。
古典芸能の演奏・舞踊と歌舞伎の二部構成になっています。
第一部は、人間国宝の珠玉の演奏が聴けるという素晴らしい構成で、
舞囃子の「融(とおる)」は月の世界から帰って来た精霊の舞が
幽玄な世界を生み出していました。
若き日の過ちに、未だ心乱れる様子を儚く描いています。
長唄の二人椀久は歌舞伎でもお馴染み。
琉球舞踊の本格的なものを始めてライブで鑑賞しましたが、
難しい舞踊だなと思いました。
抑えた動きの中で、感情の発露を表現していくようで、素晴らしい技術なのだと思います。
第二部は歌舞伎「俊寛」
芝翫丈自身の解釈がどんどん深まっているような気がします。
近松の人間の内面を抉り取ったような作品なので、これからの進化も楽しみです。
そして、いつも注目してしまうのが、
やつれた流人で、継ぎの当たったみすぼらしい衣装なのですが、
何とも、美しきパッチワークで、歌舞伎らしさも感じてしまいます。
台風が接近する中、
渋谷はハロウィンの人出の警察の道路規制が始まっていて、
大混雑!!
初めてのNHKホールは、そういう意味でも思い出深いものになりました。
と言うことで、私的 伝統芸能強化月間は終わり、
11月は少しお休み(笑)。
12月、京都の襲名公演に行こうかどうか、現在、絶賛思案中です(笑)。