壽 初春大歌舞伎 歌舞伎座百三十年 高麗屋三代襲名披露
贔屓の芝翫丈の襲名公演が京都で一区切りついた師走。
年が明けて歌舞伎座で、
高麗屋さんの三代同時襲名の披露公演が始まりました。
そして、今週金曜日26日に千穐楽を迎えます。
ということで、昼の部も、夜の部も欲張って観に行ってしまいました。
新・染五郎はまだ中学生ですが、口跡も美しく、注目株です。
新・幸四郎丈はこれまでも十分安定感のある方と見ていましたが、実力と年齢がバランスよくなってきて、
高麗屋さんらしい品のある舞台を思う存分展開されていました。
お正月のNHKの中継の時より、ずっと肩の力が抜けていて、
渾身の弁慶を観させていただきました。
いい役者だなぁと思います。
もちろん、一番は芝翫丈ですが(笑)。
「七福神は、」お正月らしい祝い舞です。
そして、やはり一番の見どころは「菅原伝授手習鑑」でしょう。
「車引」は歌舞伎の要素がみな盛り込まれた様式美が堪能できる作品です。
新・幸四郎の松王丸の威厳。
衣装や隈取、さまざまな見得や絵面の美しさ・・・ザ・歌舞伎と思っている
大好きな一幕です。
物語の重厚さから配役が決まってくるので、歌舞伎を初めて観る方には分かりにくいですね。
そうそう、大けがをしていた猿之助丈、涎くりで登場。元気な姿を見せてくれました。
夜の部は、なんと言っても「勧進帳」です。
いやぁ、幸四郎丈、気合入ってましたね。渾身の弁慶でした。
これまで、何回となく「勧進帳」は観てきましたが、忘れられない舞台になりそうです。
良いものを魅せていただきました。寿命が延びるってこういうことかしら(笑)。
またまた、四天王がなんと贅沢な布陣。
こちらの「双蝶々曲輪日記」の「角力場」も有名な作品ですが、
愛之助丈の芸達者ぶりを久しぶりに観ました。
なかなかない顔合わせで、襲名披露公演ならではですね。
美しい祝幕も披露されていました。
お昼はステーキ弁当
夜は美濃吉の「初釜」をいただきました。
やっばり歌舞伎は、これだから止められない(笑)
来月2月も連続して歌舞伎座で襲名披露が行われます。