レ・ミゼラブル - シネマ
舞台のミュージカルを観たのは、かれこれ25年前。
ジャン・ヴァルジャンは滝田栄さん、警部ジャベールは村井国男さん。
映画に誘発されて、当時の音楽も歌も、こんなに鮮明に甦るものなのかと、驚きました。
だから、ミュージカルは侮れない・・・。
今でも、頭の中をメロディーが流れています。
小学生の頃に読んだ原作、
ジャン・ヴァルジャンの深い哀しみも、ジャベールの苦悩も、
今なら、少しは理解できるようになったような気がします。
挿入歌を撮影時にそのまま収録するという大きな試みは大成功だったと思います。
舞台のようなライブ感があり、思いのほか違和感もなく、感情移入という点では監督の目論見通り、
映画でありながら、臨場感が増したと思います。
その一方、映像になったことから、舞台では表現できないさまざまなことが実現し、
作品全体の奥行きが広がったように思いました。
そろそろ、上映も終わりに近づきつつあるようです。
「まだ」という方は、是非。