寒い朝
石坂洋次郎の小説を思い出される方は、
私より少し上の世代の方たちでしょうか・・・(笑)。
母が好きだったらしく、石坂洋次郎の文庫本は何冊か家にありましたが、
私が知ったのはNHKの「少年少女ドラマシリーズ」だったと思います。
ちょっと甘酸っぱい、幼馴染同士の家出した冒険のお話でした。
そんなセンチメンタルな昔読んだ小説を思い出したのは、
霜の降りた庭を白い息を吐きながら眺めていた時で、
清々しい、気持ちの良い、冬の寒い朝に、その物語が終わるシーンをふと思い出しのです。
きらきら光る氷の結晶がとてもきれいで、
冷たい空気に心も洗われるようで、
健気な花たちが愛おしく、
がんばれっとか、強いねっとか、
そして、少し、私も元気をもらって、
この冬を越していきます。
今年も、あと僅かになりました。