まぁ姉の My favorite things

きものと歌舞伎をこよなく愛する麻亜家の 麻亜 (まあ)です。 日々の暮らしの中のささやかな幸せ、発見、驚き、装い、想い、・・・そして小さなつぶやき(笑)。 お時間が許しましたら、どうぞ、お付き合いくださいませ。

007/危機一発(ロシアより愛を込めて)<午前十時の映画祭>

 
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 007シリーズ第2作目にして、シリーズ最高傑作の呼び声高い作品です。
 日本公開は1964年です。
 
 公開当時は、米ソの冷戦時代であり、そのような時代背景を巧みに取り込み、暗号解読器の争奪、美しい悪女との駆け引き、イギリス人スパイ・ボンドの洗練された優雅さと、お茶目なほどのプレイボーイぶり、さらには、アクション・シーンでのタフさが加わり、申し分のないスパイ像が確立された作品です。
 
 映画音楽も、アクション映画としては、まれに見る深みのある楽曲で、作品全体の完成度を高める大きな要素になっています。
 
 
 私が007シリーズの新作を劇場で見るようになったのは、ちょうど3代目ボンドとして、ロジャー・ムーアが登場てきた頃でした。当時の映画評によれば、原作のボンドにもっとも近い俳優とされていて、テレビ放映やリバイバルなどで、ショーン・コネリーのボンドを全作、見尽くし、大ファンになっていた私にとっては、ちょっぴり残念な思いがしたものです。
 
 久しぶりに劇場で「ロシアより愛を込めて」(原題の直訳ではありますが、「危機一発」より、ずっと洗練された邦題で、私も好んでこちらを使ってます。リバイバル上映から、「危機一発」が題名からなくなったのは、何だか笑えます。)を観て、やはり、ボンドはショーン・コネリーじゃなくちゃあ・・・、と、一人合点。
 
 シリーズも、ボンド役を替えながら作品を重ねていますが、全シリーズを通しても、最高傑作といえば「ロシアより愛を込めて」と言って、過言ではないと思います。