まぁ姉の My favorite things

きものと歌舞伎をこよなく愛する麻亜家の 麻亜 (まあ)です。 日々の暮らしの中のささやかな幸せ、発見、驚き、装い、想い、・・・そして小さなつぶやき(笑)。 お時間が許しましたら、どうぞ、お付き合いくださいませ。

シザーハンズ<午前十時の映画祭>

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 ジョニー・デップ ファンと自称しながら、何故か、これまで観る機会に恵まれず、やっと念願かなって初観賞です。
 
 しかし観賞後、実は、しばらく消化しきれず、もてあまし気味でした。
 飲み込むのに時間がこんなに掛かってしまったのは久しぶりです。
 
 「エドワードが可哀想」では済まされない、あまりに示唆に満ちた数々のエピソードに混乱し、悩み、心が悲鳴を上げそうでした。
 
 相手を理解することの難しさ、自分を伝えることの難しさ、孤独とは何なのか・・・。
 
 日本公開は1991年。
 
  化粧品のセールスで、年老いた発明家が住んでいる山の上の屋敷を訪ねたペグは、そこで、両手がはさみの少年エドワードに会います。少年の境遇に同情したペグは家に連れ帰り、家族として同居を始めますが・・・。
 
 年老いた博士は、エドワードが未完成なまま他界してしまったのですが、エドワードが誰からも愛されるようにと、マナーの話を優しく語り掛ける回想シーンが印象的でした。
 エドワードは一生懸命、博士の期待に応えようとしていたのに・・・。
 
 本当の「優しさ」について、深く考えさせてくれる作品です。