ゴッドファーザー<新・午前十時の映画祭>
久しぶりに映画館に行ってまいりました。
映画館できちんと観てみたかった映画の一つです。
やはり素晴らしかったです。
日本公開は1972年ですから、40年以上経ちますが、
いつ観ても色褪せない映画です。
好きなシーンも、語りたいこともいっぱいあるのですが、
私の御託なんて必要ないとも思います。
「マフィア」という言葉を世界中に認知させた映画ではありますが、
常にベースに家族・ファミリーへの絶対の愛があり、
それは、現代の日本的な暴力団の抗争ではなく、
かつて、義理、人情、仁義と言われた古くある日本のヤクザの世界を、どこか、彷彿とさせ、嫌いではない世界観があります。
ドンが最も慈しみ、無関係な世界に置いておきたいと望んだ3男のマイケルがドンを継ぐことになる皮肉や
そのマイケルが身を隠していたシチリアの美しい自然とニューヨークの暗い街並み、
裏社会の仕事にまみれたドンが、孫と遊びながら、まるでどこかの好々爺のように往生していくシーンなど、
映像においても、裏と表が交錯し、哀愁と家族愛に満ちたドラマが展開していきます。
観れば観るほど、奥の深い映画です。
次回はPart2が上映されますが、本作を越えることはできなかったと思っています。