利休にたずねよ 山本兼一・著 PHP研究所 kobo
相変わらずの原作本読みをしています(笑)
映画の封切も間近になり、コマーシャルもよく目にするようになりました。
利休は茶の世界に何を求めたのか・・・
「侘び」、「寂び」の中に秘められた、命の焔、艶やかさ。
死生観も含め、
本当の「美しさ」とは、心を砕いた「もてなし」とは・・・
物語は切腹の日の早朝から始まります。
利休をとりまく、さまざまな人物を通したエピソードを繋ぎながら、
利休19歳まで、時を遡り、
利休の求めてやまなかったものの原点に徐々に導かれていく、上質のミステリーです。
茶室の様子の描写は手に取るようで、
自分もその中に招かれているような錯覚を起こします。
きっと誰もが、一度で良いから、利休の茶に招かれてみたいと感じるのではないでしょうか。
原作が、死を目前にした70歳の利休からスタートしたせいか、
映画の主演の海老蔵丈のキャスティンクがピンとこず、今回、映画はパスすることにしました。
あくまでもミステリーなので、
くれぐれも、結末は、みだりにお話にならないでくださいね(笑)。