国立劇場 第291回 平成26年11月歌舞伎公演
伊達騒動に取材した作品で、
歌舞伎のほか、時代小説や時代劇などに多く取り上げられる、
有名なお話です。
藤十郎丈の当たり役である乳母の政岡は、
自らの息子も犠牲にしつつ、幼い殿を命がけで守ります。
女形の中でも大役です。
贔屓の橋之助丈は、初役で仁木弾正を演じています。
こちらは悪の華、立役の中でも飛び切りの悪役です。
おまけに鼠を操る妖術使い・・・舞台へは、
ドライアイスに面明かり、花道のすっぽんからの登場です。
今回のお芝居は、初役が多くて、
橋之助丈が仁木弾正を初役というのも意外でしたが、
竹の間の政岡も、扇雀丈が初役と、
やはり、ここでも世代交代の嵐・・・・。
藤十郎丈の肚がある芸も素晴らしいですが、
すこし、立居に難しい場面が見られて、残念な気持ちがしました。