国立劇場 第294回 平成27年3月歌舞伎公演
「梅雨小袖昔八丈」
お江戸の匂いがぷんぷんのお芝居ですが、
明治6年初演の作品です。
観てきましたが、その脇を固めていた、橋之助丈が、
今回、初役で新三を演じます。
勝奴は長男の国生さん。
十八代目と勘九郎丈の掛け合いを思い出しながら、
成駒屋の新三もアリかもしれないと、
これからの成熟が待たれます。
橋之助丈は色悪のお役が多いので、
冒頭から新三が小悪党に見えてしまって、
廻り髪結いの調子の良さや如才なさが、あともう少しかな。
脇を固めてくださっていたベテラン陣が素晴らしかったです。
「三人形」は常磐津の舞踊です。
児太郎さん、流し目が色っぽくなってきて、何か良いことありましたかね(笑)。
さて、今回ご一緒したN村さん。
お料理がとてもお上手で、玄人はだし。おもてなしの名人です。
ほっぺたが落ちそうな観劇御膳をご用意してくださいました。
お品書きも手づくり。
ふたを開ける前から、気分が盛り上がります。
こういうおもてなしの気持ちがまた嬉しいです。
たいへん美味しゅうございました。
ありがとうございました。