松竹創業120周年 八月納涼歌舞伎 第三部
さて、恒例、八月納涼歌舞伎、
第三部です。
今回、歌舞伎座デビューのTTちゃんを伴って、
お出かけいたしました。
実は二人は飲み友達。
桟敷席でワインを飲みながらの観劇です。
先日、普通のお席から、ふと桟敷席を眺めたとき、
初老の紳士とご婦人が楽しそうにお話されながら、
ワイングラスにワインを注がれていて、
わぁ、素敵だなぁって。
まぁ、こちらは女同士ですけれどね(笑)。
少し、お江戸の観劇ムードで、呑み喰いしながら楽しもうと・・・。
第三部は、そんな楽しい目論見にピッタリの演目でした。
「芋掘長者」
楽しい舞踊劇です。
今回は、巳之助くんと。
この舞踊は、踊りが上手な方が「踊り下手なお役」を務めるという趣向が笑わせます。
芸達者だからこそ、美しく崩せるのですね。
「型があるから型破り」そんな勘三郎丈の言葉も思い出されます。
「祇園恋づくし」
素材は古典落語のお話です。
東西の名優が顔を合わせたときに演じられてきました。
お江戸自慢と京自慢。
威勢の良い江戸弁とはんなりとした京なまりの応酬がおもしろく、
さまざまな恋模様が繰り広げられます。
そう、ちょっとシェイクスピアの喜劇みたいに。
勘九郎丈、いい味出してます。
扇雀丈、上方ものは、やはり出色ですね。
夫婦の役をお一人で演じるのも楽しい趣向でした。
暑い中、早変わりも大変だったと思います。
楽しい、夏の一夜となりました。