新春浅草歌舞伎 第二部
さぁ、本年、初舞台です。
浅草の地に始まった新春歌舞伎も今回で34回目なのだそうで、
今では、すっかり初春の風物詩となりました。
浅草公会堂前は初詣客と相まって大層な賑わいでした。
今年は、贔屓の橋之助丈の長男・国生さんも出演ということで、力が入ります。
橋之助丈も花形と言われていた頃、出演しており、若手の登竜門となっている公演です。
みな、この公演を通過しているんですね。
特に今年は、メインメンバーがほとんど20代という若さ。
一番年上の松也さんが、ちょうど30歳です。
(上置きの錦之助丈はもちろん別格ですよ。)
若さがはち切れているのではないかと、やや心配しながらの観劇でしたが、
どうして、どうして、なかなかの貫禄の舞台でした。
第二部の始まり「毛抜き」は十八番ですが、
これまで巳之助さんの荒事をあまり観たことがなく、
ちょっと、キャスティングにびっくりでしたが、
このメンバーの中ならば、やはり巳之助さんなのかなぁ~と。
でも、私の老婆心などみじんと散り、その熱演を堪能してきました。
若い方たちが、精一杯がんばっている姿、そのこと自体が既にが清々しいんですね。
太い声のセリフもよく出ていて、良かったですよ。
「義経千本桜」は「川連法眼館」でした。
源九郎狐の松也さん。
初役ということで、筋書きにも謙虚に、この芝居との向き合い方をコメントされていましたが、
若いからこそできることと、体力的に落ちてきたときに見せられることと、
これから経験しながら、体得されていくのだと思います。
今後を楽しみにしたいと思います。
型は抜群に上手いと思うのですよ。
楽しい観劇も終わり、外に出れば、
日はとっぷり暮れて、
それでも、やはり、ここまで来た以上、
浅草寺にお詣りせずに帰るわけにはいかないと・・・
夜のライトアップされた浅草寺も、また見応えアリです。
あっ、イケない観光ではなく、今回はお詣りでした(笑)。
来年の今頃も、観劇して、お詣りして・・・
この場に居られたらなぁ・・・と
それこそ、一年無事に過ごせたという証。
来年も浅草新春歌舞伎、楽しめますように(祈)・・・(笑)。