まぁ姉の My favorite things

きものと歌舞伎をこよなく愛する麻亜家の 麻亜 (まあ)です。 日々の暮らしの中のささやかな幸せ、発見、驚き、装い、想い、・・・そして小さなつぶやき(笑)。 お時間が許しましたら、どうぞ、お付き合いくださいませ。

壽 初春大歌舞伎 昼の部


  思い馳せれば、
 橋之助丈を生の舞台で観るのは、昨年8月の納涼歌舞伎以来・・・
 そりゃあ、禁断症状が出るはず。

 9月はお休みで、10,11月は大阪城中村座、12月は京都南座・・・
 こんなに間が空いたのは、きっと、NHK時代ドラマ「御宿かわせみ」の収録で忙しかった頃以来かも。
 う~ん、それって、かなり前のことよね。
 
 ということで、久しぶりの歌舞伎座でした。
  (今日は既に千穐楽ですが・・・)

 1月の歌舞伎座の華やぎは、やはり年明けに相応しく、
 
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 上演の演目は、祝祭感にあふれる、お正月らしいものばかり。

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  特に、観に行った昼の部は華やかでした。

  『廓三番叟(くるわさんばそう)』は、
  孝太郎丈の傾城(翁)と染五郎丈の太鼓持(三番叟)、そこに新造(千歳)を加えて、
  廓に見立てた三番叟が繰り広げられました。
  お祝いの舞踊がさらに華やかになり、初春に相応しい幕開けでした。

  『鳥居前』
  三大狂言義経千本桜の一幕です。
  橋之助丈はこの段の狐忠信は初役だったそうですが、豪快な荒事が堪能できました。
  熱演でしたね。

  『石切梶原』は大好きなお話です。
  梶原景時吉右衛門丈が演じており、
  情と智を兼ね揃えた稀代の人物の奥深さを見事に演じ切っていました。
  
  『茨木』
  歌舞伎独自で発達した松羽目物です。
  松緑丈の綱は若々しく、相対する玉三郎演じる真柴は品格漂う老婆で、
  のちに鬼の正体を現す茨木童子なのですが、この変貌が最大の見どころです。
  玉三郎丈は、言わずもがな、美しい女性は決まり役なのですが、
  私は、悪婆や凄味のある物の怪を演じるときが、実に大好きです。
  役者の力量をこれでもかと見せつけられた気がするのです。
  期待どおりの悪鬼でした。ブラボー!


  さてさて、今回の観劇は、故郷から友人たちが上京してくれ、
  4人並んで、歌舞伎座の桟敷席も堪能してきました。
  
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  花道が、それも七三(立ち止まって見得を切るところ)が目の前です。
  桟敷席には特別のお届け弁当があります。
  
  私は椀付のお寿司にしました。

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  帰りのお土産選びも楽しかったです。
  地下1階の木挽町広場で月と桜の綺麗な暖簾を見つけて、ふと訪ねると、
  生まれた日に出ていたお月さまが守り月になるということで、
  早速、占ってもらいました。
  私は月齢十八の「居待月」。
  コミュニケーション力があるんだとか・・・(笑)

  自分の守り月があしらわれたがまぐちをそれぞれ購入しました。

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  この歳になってお揃いの物を持つとは思いませんでしたが、
  女子高生に戻った気がして、何だかとても嬉しくて幸せな気分でした。

   
  歌舞伎観劇、2月はお休みです。
  3月は雀右衛門襲名披露公演に行ってきます。

  NHKラジオ第二の日曜の朝「こころをよむ」は、
  1月から13回シリーズで「これが歌舞伎だ!」というテーマと先輩からお聞きして、
  とりあえずテキストを購入してみました。
 
  ラジオは災害用にしか準備してないので、
  ネットラジオに挑戦しようと思っています。
  続けられるかしら・・・

  まずは、日曜日の早起きが難関だぁ~。(笑)