薄物の羽織・・・季節の変わり目に。
晩春から初夏になると、
袷のきもので、コートも羽織もショールもいらなくなって、
いわゆる「帯付け」で出かけるのに良い季節になります。
秋から冬にかけての季節も、
同じ理由で、きもので気楽に出かけられる季節として、
大好きだったのですが・・・
きもので出かける機会が多くなるほど・・・
歳を重ねるほど・・・
街着はともかく。
何か足りないような・・・
恥ずかしいような・・・(極端に言うと裸で歩いているような・・・)
みっともないような・・・
この感覚って、どこから湧き出てきたのでしょう???
日本文化のDNA?
よく、呉服屋さんで「塵除けコート」は如何ですか、と、勧められることがありますが、
最近までは、どうもピンと来ていませんでした。
コートって寒いときに着るものでしょう?
でも、今なら、「そうね。」って、素直に思うのです。
大切なきものを大切に装うことって、ホンとのお洒落ではないのかなと。
雨はもちろん、風の強いとき、
電車に乗るとき、
混雑した場所・・・
一枚羽織おるということは、身を守ることにつながるのでは・・・
そんな、悶々とした思いで幾シーズンかを過ごして、
今年の春、引っ張り出したのが、母の薄物の羽織。
着てみたら、重宝で、期待したとおりの安心感。
これは正解だったのだと、確信しました。
きもののコート、ショールは場面と場面の結界とおっしゃる方もいます。
コートとショールは玄関で必ず外しますものね。
そして、この秋の季節の変わり目に、
お勧めもあって、シルクオーガンジーの羽織を仕立ててもらいました。
オーガンジーですが、絹ということもあって、軽くて暖かく、
初冬まで活躍してもらえそうです。
羽織は室内でも着たままで居られますし、
活躍の幅が広いかなとも思い、あえて羽織に拘ってみました。
ただいま、素敵な羽織紐を物色中です(笑)。
皆さんのきもののお困りごとのお力になれないかな・・・と、
ネット上に、きものに関するご相談を承る「きものさろん 麻亜家」を開きました。
ご一緒に「きもの暮らし」楽しみませんか?