文楽協会主催 文楽十月地方公演 神奈川県立青少年センター
私的 日本伝統芸能強化月間に突入いたしました(笑)。
毎年、10月はそんなことを言っているのですが、
今年は半端ありません!(笑)
しかし、恒例の地歌舞伎(いずみ歌舞伎)には、仕事の都合で行けなくなってしまい、
とても残念・・・だって大好きな「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」だったんです・・・。
ともかく、皮切りの「文楽公演」について。
歌舞伎の演目には、人気を博した多くの文楽が引き写されており、
この舞台の元は文楽だったなと思って、ほぼ間違いありません。
人形が演じているところが役者になったという寸法です。
と言う訳で、今回の文楽地方公演も歌舞伎で御馴染みの演目が並びました。
心中、道行ものが並び、
大いに迷い、続けて観るのもよし、とも思いましたが、
さて、二つ観るには、内容がやや重すぎるかなぁとか・・・
結果、歌舞伎でも観たことがなかった「桂川・・・」を観ることに決めました。
開演前にはあらすじの解説と、
至れり尽くせり、随分と鑑賞しやすくなりました。
「桂川・・・」は二回り以上違う男女(38歳と14歳)の異色の心中ものです。
主人公の長右衛門は若い頃に、芸妓と桂川で心中を企てたことがあり、
その時、死にきれずに生き残ってしまい恋人だけを死なせた過去を持っています。
14歳のお半はその恋人の生まれ変わりで、二人は歳の差を越えて惹かれあい、
連理の柵となっていくわけです。
中には、やりとりが楽しいチャリ場(コメディ的な場面)もあり、
上方の言葉って、こういう時はホンとピッタリと感心したり、
全体的にバランスの良いお芝居で、最後まで堪能できました。
最後の道行は後から加えられたもの。
歌舞伎のような演出もあり、
互いに影響し合っていたことが窺えます。
ロビーではこんなサービスも。
一緒に行った後輩のKちゃんです。
今回も、お茶のお師匠様にお誘いいただき、総勢4人。
神奈川県立青少年センターにご一緒させていただきました。
いつも素敵なコーディネートをしてくださいます。
開演前の食事も美味しくいただき・・・
観劇のあとは、男女の恋話に花が咲き・・・大盛り上がり(笑)。
文楽も身近になってまいりました。