My 茶箱
昨年秋の映画「日日是好日」。
樹木希林さんの大ファンでもあり、お茶のお稽古を始めたこともあって、
私にとって、思い出深い作品になりました。
その際に、銀座三越でお茶道具のコラボ企画をやっていて、
茶箱の世界を初めて知りました。
茶箱は、お点前で必要な茶道具を小さな箱に入れて、持ち運びができるように工夫された箱(籠・袋)のことで、お茶を点てるための最小限の必要な茶道具を収めるものです。
インテリアとしてもオシャレで、必要な物を最小限の大きさに入れる知恵や工夫は目を瞠るばかりで、とても魅力的でした。
その日から、茶箱は私にとって憧れで、
いつか、手に入れたいと思うようになりました。
そして、この4月。
ちょっと自分にご褒美をあげたいなぁと思うことが起きて、
真っ先に考えたのは茶箱のことです(笑)。
ところが、ところが・・・。
改めて買いに出かけた先で見た茶箱セットは、あの驚きや新鮮さが、すっかりなくなってしまい、
どうして、これが欲しかったのかと、自分自身に首をかしげるばかり(笑)。
よくよく拝見させていただいたので、セットの内容は理解したし、
慌てず、少しずつ、自分の好きなものを集める方が良いかもしれない・・・と
思い至りました(笑)。
で、待てよ、家にあるものでセットできちゃったりして・・・
それからが、実に楽しかったのです。
若い頃に使っていた籠付きの巾着袋を納戸の奥から引っ張り出し、
茶碗は親友たちからプレゼントされたものに、
持ち運びの際は、茶碗を保護する役目もある建水は、雑貨屋さんで購入した木地椀。
茶杓入れは壊れた扇子が入っていた扇子入れで代用。
で、すっぽり収まりました。
とても満足し、気に入っています。
早速、先日は、友人のホームパーティーにお誘いいただいたので、
茶碗を二つに増やして持参し、お客様に点てさせていただきました。
ホストの友人も、みなさんも、とても喜んでくださって、楽しいひと時でした。
次は、旅行に持参して、
連れたちを驚かすのが、目下の企みです(笑)。