初夏の装い 袷から単衣に
日本の四季も最近は移ろい方が、どうも性急で、
特に春と秋は、あまりハッキリしなくなってきました。
建物、電車の中は一年中、空調が効いてますし、
きものの選択にはいつも悩まされます。
長年の習慣、慣例も気になるところ。
ファッションと考えれば柔軟な選択はむしろ最先端(笑)。
礼節という、TPOも難しい・・・。
とは言え、身体を被っているものですから、快適さは追及したい。
↓ こちらは、3月のお彼岸に、20℃を超えるような日があって、
お世話になっている呉服屋さんがFBで、
「今日は木綿でもいい陽気ですね」なんて書き込んでいらしたので、
「そうよね、良し!私も木綿にしよう!」と食事会に選んだもの。
ディナーだったので、帰りの時間も考慮して、シルクオーガンジーの羽織も着用。
ところがGWは、案外、気温も湿度も低くて、
爽やかで過ごしやすい日が多かったように思います。あぁ、雨もありましたね。
そうなると、やはり袷にしようか・・・と
10連休中にあった2回のお茶のお稽古には、
紬や小紋に半幅帯で出掛けたりしてました。
こどもの日は晴れの特異日ですよね。
当然、気温は急上昇・・・
この日は護国寺で煎茶席に御呼ばれしていて、
色無地の単衣に麻混の名古屋帯にしました。
「衣更え」なんて風習も巷ではすっかり聞かれなくなってしまいましたが、
礼装が必要な場(よく私は式がつく行事、たとえば結婚式、入学式の類ですねなどと言いますが)やお茶席では、未だに衣更えは忠実に行われていることが多いです。
それは、洋服のTPOも同じですね。結婚式にTシャツで列席される方はまずいません(笑)
というわけで、私のきもの暮らしの基本は、礼節を守る場は伝統、習慣、風習を大切に、その他の場合は、快適さ過ごしやすさを優先して柔軟に過ごしています。