ダーク・シャドウ - シネマ
特にヴァンパイアものは、小学生の頃、マーガレットコミックスの木原としえ「銀河荘なの!」にはまって以来の大好きなカテゴリーなので、大好きなものが二つ重なれば、もう、観に行くしかないですよね。
舞台は70年代、水産業で栄える、とある漁港町。
200年前に魔女に封じ込められヴァンパイアが蘇ってきます。
このヴァンパイア、実はこの町を興した名門一族の一員で、魔女の恨みを買って、恋人を奪われたうえ、ヴァンパイアにされてしまったのですが・・・。目にしたのは、自分の末裔たちの落ちぶれ振り。一族の復興と恋人の奪還を目指して、慣れない時代で大奮闘を始めます。
ここで疑問。「何で現代じゃなくて、70年代に蘇ってくるんだろう?」
映画全編に流れる70年代ポップス&ロック。彼の200年前仕込みの古臭いセリフと振る舞いに、あまりにアンマッチで、何だか気が抜けちゃうようなアンバランスさに、思わず、笑いが漏れてしまいす。
我ら世代には、当時の情景が目に浮かび、時代背景もよくわかるので、だから笑えちゃうことも多い設定なのですが、お若い方たちは、どのように感じられたかしら・・・。
一族の復興という、気高い志があるのに、「血」と「女性」の誘惑には人間臭いほど弱くて、それを素直に反省してしまう、愛しい、愛しいヴァンパイアでした。
70年代後半にディスコ・ナンバー満載の「ドラキュラ都へ行く」という映画がありましたが、こちらもポップなコメディーで、気軽に楽しめます。併せて観たら、おもしろいかも・・・です。
そういえば、いつから、「ドラキュラ」を「ヴァンパイア」って言うようになったんだろう?