野麦峠と乗鞍大雪渓と・・・①
今回の滞在中のメインイベントとして、
野麦峠ドライブを計画していました。
明治から大正にかけて、
日本が絹糸生産の工業国として発展していく中で、
貧しい農村から製糸工場に働きに行く女性たちの悲哀の歴史を綴った「あゝ野麦峠」は
大竹しのぶさんが主演の映画となって、当時、大ヒットしました。
実話をもとにした物語で、
富岡の製糸工場が世界遺産に登録され、喜びに沸くニュースが伝えられる今、
このタイミングで野麦峠を訪れる機会にめぐり合ったのは、感慨深いものです。
雪のない、初夏の野麦街道は、
静かなハイキングコースです。
野麦峠からは、飛騨の山々が見えます。
病気になったみねさんは、お兄さんの背負子に背負われ、故郷に向かってここまで来ますが、
飛騨の山を見ながら息を引き取ります。
峠には、その歴史を展示している資料館があり、
解説もしてくださいます。
多くの方が長寿を全うされているとのお話を聞き、
現代の便利さを享受している私としては、
なにやら、ホッとしてしまいました。
峠を松本方面に戻ると、乗鞍岳が見えてきました。
お昼を頂いたら、乗鞍まで足を延ばすつもりです。
さて、お昼は楽しみにしていた、長野・奈川が発祥と言われる「とうじそば」です。
「とうじ」の由来は、冬至ではなく、湯治でもなく、「鍋に投じる」からきているそうで、
とても美味しいです。
体が温まって、夏に食べるのには少々暑いのですが、それでも食べたい美味しさです。
彼の地を訪れることがありましたら、
是非とも、「とうじそば」ですよ(笑)