地上(ここ)より永遠(とわ)に <新・午前十時の映画祭>
うっかり、モノクロ映画であったことを忘れていました。
ちらしやポスターがカラーのせいか、
映画のシーンの記憶もカラーになってしまっていて、
映画が始まって「あれっ白黒だったんだぁ・・・」
まぁ、私にはよくあることなのですが、
やはり、ハワイの海は青い方が良いなぁ・・・、なんて(笑)
この映画に関しては、もう一度観ておきたかったし、
何となく年を経て、確認したいこともあったりで、
何をか、と言えば、
先日、ゴッド・ファーザーを観たので、フランク・シナトラの演技をもう一度確認したかったこと。
(冒頭近くにある、落ち目の俳優の役取りのため、映画監督の愛馬を殺して脅迫するというエピソードで、
これは、この映画で認められた(アカデミー賞助演男優賞)フランク・シナトラがモデルと言われています。)
主役のバート・ランカスターは肉体派で演技は今一つだったはずなのに、とても魅力的であったこと。
デボラ・カーの美しさ。
題名(原題 FROM HERE TO ETERNITY)の意味深さ・・・。
1953年製作 アメリカ
しかし、観るたびに、何よりも感心してしまうのは、邦題の素晴らしさです。
「ここ(HERE)」を「地上」と書いて「ここ」と読ませる心憎さ。
あくまで詩的で美しく、戦争を背景にした恋愛物語に相応しく、
日本の興業収入にかなり貢献したのでは?
と思ってしまいます。
「愛と青春の旅立ち」もそうでしたね。
最近の邦題は原題をカタカナにしているだけのものが多く、とても残念です。
広報さん、がんばれ!