舞妓はレディ -シネマ
予告編を劇場で観たときから、
公開を心待ちにしていました。
舞妓版 マイ・フェアレディ は
どんなシンデレラ・ストーリーなのかしらと・・・。
ミュージカル映画は小さい頃から大好で、
映画館から出てくるときには、メインテーマが
頭の中をぐるぐる回り、足元は軽くステップ・・・
とても幸せな気分でした。
そして、その多くがハッピーエンドで、映画の娯楽性をとことん追求した分野の一つだと思っています。
周防監督もきっちり追及してくださっていて、とても楽しくて、ハッピーな時間を過ごしてきました。
周防監督の映画へのオマージュもあちらこちらのシーンで感じることができました。
少し、「やり過ぎ感あり」のところが、やや三谷幸喜っぽくて、一瞬、えっ、誰の映画を観てたかしら・・・と
錯覚するほど、これもオマージュなのか・・・。
草刈民代さんが演じる里春が緋牡丹お竜の啖呵を切るシーンには、
本人の前で良くやるよと思わずWWW。
ストーリーのベースはもちろんマイ・フェア・レディですし・・・。
ハリウッド製のクラッシック・ミュージカル・レビュー映画のカメラワークも随所に入っていたり
ペーパー・ムーンも可愛かったですね。
その他、いっぱいあるので、邦画、洋画を問わず、映画大好きな方は、オマージュ探しも楽しいですよ。
パパイヤ・鈴木さんの振付も楽しかったです。
きもの姿でパパイヤさんのステップを踏むのって、もっと違和感があると思っていたのですが、
斬新で、It’s cool!
歌も踊りも京都も映画もきものも・・・
欲張りなのに、そつのない、素敵な映画でした。
欲張りついでに、
登場人物のそれぞれのキャラクターがとても作り込まれていたように感じるのですが、
なかなか映画の中では表現しきれず、分かりにくかったので、ちょっと残念でした。
あと、方言に標準語訳が付くと良いなぁ~。
あえて、してないのだと思うのですが、観客も他の登場人物のように分からないなら分からないなりに
物語の進行に付いていけば良いのですが、
やや、そこの部分が消化不良気味で・・・(笑)
ミュージカル映画は、苦手という人も多くいらっしゃいるので、
「良かったから観てきたら」と気軽には言えませんが、
「さすが、周防監督作品ですよ」とは、
お伝えしておきたいと思います。