赤坂大歌舞伎2015
間もなく千穐楽を迎える赤坂歌舞伎。
18代 勘三郎丈が2008年の赤坂ACTシアターのオープニングシリーズとして、
「芸能の街・赤坂で歌舞伎を」と始めてから、今年で4回目。
3回目からは勘九郎丈が座頭を勤めています。
贔屓の橋之助丈の長男・国生さんが出演するご縁で、
初めて、赤坂の地に歌舞伎を観に行きました。
見応えたっぷり。
大満足の舞台でした。
実に、赤坂に行くのもお初。
考えてみれば、これまで、歌舞伎どころか、行ったこともなかったのですね。
我ながらビックリ。
劇場まで、さまざまな盛り上げ演出が・・・
劇場へ入ると、中村座の定式幕が・・・
さて、肝心の演目は、
『操り三番叟』
おめでたい席では欠かせない三番叟。
いろいろなバージョンがあるなかで、やはり一番楽しくて好きなのが、
この「操り三番叟」です。
操り人形に三番叟を躍らせるという趣向で、
人形役と後見役の息の合わせどころが肝心です。
操り人形の糸が絡まったり、切れたり・・・
息が吹き込まれるまでのだらりとした様子など、軽妙洒脱に舞が進みます。
勘九郎丈の動きは素晴らしく、
最近は、いつも「お父様にそっくり」と感心しながら観ていることが多かったのですが、
今回も出だしはそうだったのですが、ふとした瞬間に、「あっ勘九郎さんだ」と思いました。
言葉ではうまく説明できないんですが、紛れもない勘九郎丈でした。
それはそれでとても嬉しく、喜ばしく・・・
舞台に独りでお立ちになっているのだなぁと。
この演目に限らず、人形振りを観ると、よく連れに言うのですが、
「歌舞伎では、ムーンウォークやブレイクを400年も前からやってるんだから・・・」なんてね(笑)
『お染の七役』
七之助の七変化・・・なんか語呂合わせみたいだけれど、
七役の演じ分けは、バッチリだったと思います。
芸達者になってきましたね。
早変わりが、もう少し洗練されてくると、もっと効果的だと思うのですが、
後見の方たちも含め、慣れは必要ですものね。
千穐楽の頃は、観客を、きっとハッとさせていることでしょう。
娯楽性に富んだ、楽しいお芝居でした。
それで最後に、ちょっと気になるのが、前売り前の最初のチラシのシルエット。
花魁に見えるのですが、七役には花魁は居ないんですね???
まぁ、歌舞伎の雰囲気が出てればいいか・・・とは思っていますが(笑)
そうそう、それからもう一つ追加。
この日、後援会の番頭さんからとても嬉しいお知らせがありました。
その話は、また、後日に。