渋谷・コクーン歌舞伎 四谷怪談

　　「東海道四谷怪談」ではなくて、「四谷怪談」。

　　平成１８年の北番をベースに、串田和美監督が新たな「四谷怪談」を創りあげました。

　　これまで、勘三郎丈のお岩、橋之助丈の伊右衛門で観てきましたが、

　　前回の北番では、

　　伊右衛門のお岩への、少しゆがんだ愛情が切なく哀しく、

　　エンディングが忘れられない舞台でしたが、

　　今回、お岩は扇雀丈、伊右衛門に獅童さん、直助権平に勘九郎丈、お袖に七之助丈、

　　笹野さんは伊藤氏・・・、鶴松くんはお梅。

　　実に、北番のベースがあったのに、

　　あれから１０年・・・

　　受け手が未熟だと、こうも解釈が難しいものかと・・・。

　　

　　現代につながる・・・

　　誰もが持つ闇・・・

　　夢か現か・・・

　　瀬をはやみ 岩に瀬かるる滝川の　われても末に逢はむとぞ思う・・・　

　　７月、まつもと市民芸術館で、再チャレンジです。