国立劇場 第89回歌舞伎鑑賞教室 魚屋宗五郎
その一環の取組である鑑賞し愛好する方たちの育成のために開催されている鑑賞教室。
その昔、一目見て、橋之助丈の贔屓になろうと思い立ったのも、
国立劇場の歌舞伎鑑賞教室で上演された「鳴神」でした。
私にとって、とても縁深い公演なのです。
今回は、「新皿屋舗月雨暈」魚屋宗五郎
最近では、外国人の方向けの鑑賞教室も開かれています。
さて、この演目で思い出すのは、実は三津五郎丈で、
二度目の橋之助丈がどんな風に演じるのか、とても楽しみにしていました。
荒事や時代物にニンが多く、世話物ですと色悪や親分や武士を演じることが多いのですが、
酒癖は悪いけれど、真面目で憎めない真っ直ぐな町人役もなかなか素敵でした。
笑いあり、涙あり。
黙阿弥の明治に入ってからの作品です。
前座にある「歌舞伎の見方」も毎回趣向が凝らされていて、
歌舞伎初心者の方だけでなく、是非、多くの方に見ていただきたいと思います。