八代目中村芝翫襲名披露 吉例顔見世大歌舞伎 夜の部
二か月引き続きの襲名興行です。
ありがたいことです。
夜の部の目玉は、やはり、襲名の新・芝翫の「盛綱陣屋」でしょう。
実は、この物語は小四郎役がかなり重要で、
今回は、松緑丈の長男、左近くんががんばっていました。
さて、最初の演目は、「元禄忠臣蔵・御浜御殿」。
仁左衛門丈の綱豊卿は殿さま然としていて、いつ見ても素敵です。
染五郎丈の助右衛門もキャラが良く出ていて、テンポが良く、
見せ場は、ほとんどこの二人の二人芝居で、長台詞も多いのですが、
全く、飽きさせませんでした。
襲名口上は、10月からガラリと変わって、
新・芝翫と度々共演されている方ばかりで、本人にまつわるエピソードも多く、
芝翫贔屓としては、とても嬉しい口上でした。
9月に発覚した問題も、左團次丈が「むしろ羨ましい」などと茶化してくださり、
染五郎丈は「主役の4人より多い5演目に出ていて、今月は大奮闘である」と会場を沸かせ
仁左衛門丈は「綱豊卿で喋り過ぎたから、挨拶は1月の大阪の襲名公演に聴きに来てくれ」などと、
思わず、やっぱり大阪に行かなくちゃあと、乗せられてしまいました。
次の「盛綱陣屋」で、その真意がすぐにわかるのですが(笑)
最後、「芝翫奴」は三兄弟で期間をシェアしていて、
次男の福之助さんが、がんばってました。
新・橋之助さんの踊りが評判だったので、ちょっと観てみたかったのですが、
こればかりは・・・。
近々、昼の部にも行ってきます。
こちらは親子4人の連子獅子が目玉です。
楽しみ、楽しみ・・・
大阪、真剣に考えよう!(笑)。