まぁ姉の My favorite things

きものと歌舞伎をこよなく愛する麻亜家の 麻亜 (まあ)です。 日々の暮らしの中のささやかな幸せ、発見、驚き、装い、想い、・・・そして小さなつぶやき(笑)。 お時間が許しましたら、どうぞ、お付き合いくださいませ。

文楽鑑賞教室 恋緋鹿子・人形浄瑠璃 文楽 契り


  ヨコハマに隣接する大和市に素晴らしいホールができました。
  やまと芸術文化ホール、大和市文化創造拠点シリウスの中にあります。

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  そこで、文楽の鑑賞教室と文楽の上演があり、
  お茶のお師匠様に誘われて、楽しんでまいりました。

  シリウスの中には図書館もあり、企画展のテーマが文楽であったり、
  総合文化施設の名に恥じない素敵な施設でした。

  さて、本題の文楽です。

  「文楽のい・ろ・は」と題した鑑賞教室では、
  用語や道具の説明、舞台での約束ごと、人形の操作などの案内があり、
  人形遣いの体験コーナーなどもありました。
  一通りのお勉強の後に、
  「伊達娘恋緋鹿子 火の見やぐらの段」の上演がありました。

  八百屋お七を題材にした浄瑠璃ですが、
  この段は、登場人物はお七一人だけなので、
  表情をつくる仕草、櫓を登る仕掛けや、衣装の見せ方など、
  じっくり見ることができて、学んだことも多く確認できましたが、
  歌舞伎との比較など、気が付いたことも多く、少し、私にも奥行きができたような気がしました。

  声もなく、演技もしない人形を遣って、
  動きだけで豊かに感情を表現する浄瑠璃は、
  様式美の究極のように思えました。
  素晴らしい体験でした。

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   文楽の本上演-契り-は「近頃河原の達引」でした。

   男女の情、親子の情、兄妹の情・・・を題材にしたもので、
   ひと時、猿回しの猿の演技がユーモラスで、涙が多い物語の中、
   和ませる場面があったりと、見応えのある作品でした。

   
   そうそう、G・マークという名のマシンが登場し、
   実は舞台端に設置された字幕スーパーなのですが、
   オペラで初めて字幕スーパー見たときと同じ衝撃を受けました。
   ついに、古典は日本語ではなくなったかと・・・
   ところが、浄瑠璃の床本がそのまま書かれていて、とても分かりやすくて、
   大変な優れものでした。
   これで、若い人たちが足を運んでくれるようになると嬉しいのになぁと。

   ホワイエでは、こんなサービスも・・・

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  盛りだくさんの文楽公演でした。
  こんな近くで楽しめるなんて、また、機会が待ち遠しい