第304回十月歌舞伎 通し狂言霊験亀山鉾 国立劇場
私的日本伝統芸能強化月間第3弾
本日、休日出勤の代休をいただきまして、行ってまいりました。
仁左衛門丈の色悪、久しぶりに拝見し、ぞくぞくっと堪能(笑)。
悪は色男によく似合います。
不敵で残忍な笑いは、それはもう色気たっぷりで・・・私も悪の道に引きずり込まれそう(笑)。
四世鶴屋南北の作で、敵討物の中の傑作と言われている本を、
仁左衛門丈が復活したものです。
南北の魅力が最大限生かされている舞台として、評価されており、
今回、文化庁芸術祭主催公演として三回目の上演となりました。
敵討で、卑怯な返り討ちにあうという、珍しい設定で、
返り討ちされてさらに、その敵を取るという、ストーリーは複雑ですが、
脚本が良いせいか、展開が早く分かりやすいです。
歌舞伎らしい、テンポあるセリフ、早変わりあり、
中盤のクライマックスには本水を使った雨のシーンもあり、
雨の中の惨劇が、ライトに光る雨筋で一層、悲壮感が増します。
久しぶりに国立劇場で本水の演出を見ました。
大掛かりな舞台装置は、やはり、迫力あって見応えがあります。
さすが芸術祭。
最後にちょこっとしか出てこない秀太郎丈も、
さすが立女形としての貫録たっぷり、存在感が圧倒的でした。
今回は、橋之助さんが大詰めに出ているご縁もあったのですが、
ここで、告知です。
明後日21日(土)午後6時から研修発表会があります。
自由席2,000円。
熊谷を演じます。
残念ながら、私は仕事の都合で行けなくて、
今日は、橋之助さん自身が幕間に客席を回られてチケットを売っていました。
お声掛けはさせていただきましたが、力になれないのが、ホンと悔しい。
ご興味のある方、是非、是非お出かけください。
当日券もあります。
今日は松嶋屋さんに圧倒されましたが、
是非、成駒屋も御贔屓に。