當る戌歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 昼の部
タイトル、長っ!(笑)。
この後に、さらに、八代目中村芝翫 襲名披露、
昨年の10月から始まった襲名披露公演も一区切り。
暮れの京都で締めくくりです。
しかし、締めくくりとはいうものの、
暮れの京都は、お芝居の正月で、歳の始まりでもあって、東西顔見世となっており、
お正月の目出度い演目と襲名のお祝いも重なって、
豪華なメンバーと祝祭感たっぷりの舞台を満喫してきました。
南座でないのはちょっぴり残念だったけれど、
まねき看板が上がっていて、何だか嬉しかったなぁ。
祝幕も紅白で、梅に祇園守のデザインがお正月らしくて素敵だったし
新幹線が米原の雪で遅れたときにはドキドキしちゃったけれど、
なんとか間に合いましたし(笑)。
さて、最初の演目は、お正月の縁起物「壽曽我対面」です。
五郎の血気盛んな様子を橋之助さんが上手に演じていました。
十郎の七之助丈は、実際にも従兄のお兄ちゃんであり、何とも微笑ましく、
幕切れの富士の絵面は様式美に溢れ、お正月らしく、うっとりと見とれてしまいました(笑)。
兄弟三人の襲名の口上が劇中であり、そういった趣向も楽しかったです。
二つ目は、「渡海屋・大物浦」。
義経千本桜の一つのエピソードです。
もう一度観たくて、観たくて、待ちに待ったお役です。
贔屓としては、それだけで満足で(笑)。
こういう大きいお役をやることもどんどん増えると嬉しいなぁなどと、
次に期待が膨らみます。
そして、最後の舞踊が「二人椀久」
幻想的で美しく、大好きな舞踊の一つです。
仁左衛門丈が椀久、孝太郎丈が松山です。
二人とも妖艶で色気たっぷりで、こんなに引き込まれた二人椀久は初めてでした。
素晴らしかったです。
興奮冷めやらないものの、
昼の部が終わって、夜の部の開演時間まで、
ロームシアターの向かいにある「みやこメッセ」で
歌舞伎に関する展示があるというので、覗いてみました。
劇場のロビーには、関東では見たことのない、
お祝いの松竹飾りが・・・
京都ならではなのだそうですが、
詳しくは分かりません(笑)。
そして、夜の部に続きます。