團菊祭五月大歌舞伎 十二世團十郎五年祭 昼の部
團菊祭、千穐楽に行ってまいりました。
歌舞伎十八番の内、
三つがこの狂言から取られたという「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」。
「毛抜」「鳴神」「不動」がその三つです。
おもしろくないはずありません!!
海老蔵丈が五役を勤めるということもあって、
たまには成田屋さんを観るのも良いかなぁと(笑)。
なかなか贔屓の成駒屋さんとの共演はないのです・・・。
今回は舞踊の「女伊達」に橋之助くんが出演するご縁で観に行くチャンスに恵まれました。
席のお隣は九州からいらしていた年配の女性の二人連れで、
歌舞伎の大ファンで、「やっぱり歌舞伎座は良いわねぇ」と堪能されておりました。
意気投合したのは、「歌舞伎は、やっぱり、こういう楽しい演目じゃなきゃあね」と、
亡くなるまでは勘三郎丈の大ファンだったとか。
「そうですよね~」と。
先代の五年祭の口上から始まり、
海老蔵丈、お家の芸をきちんと全うされて、無条件で楽しかったです。
十八番、どれも豪快で、底抜けで文句なし、特にとぼけた毛抜きの弾正は秀逸でした(笑)。
それに、「鳴神」で瀧を昇る龍がいつにも増して立派な仕掛けで、ちょっと嬉しかったです。
いつもしょぼくてがっかりしていたので(笑)。
最後に、
筋書きの表紙に珍しい絵が選ばれていたので、
ご紹介しておきます。
小田野尚之画伯の「新緑の頃」。
初めて、表紙絵に鉄道が走ったそうです。