オセロー @新橋演舞場
歌舞伎の白塗りをムーア人のオセローを演じるため黒塗りに替えて・・・
袖に引くたびに塗り直していたとか・・・どうらんが落ちて大変だったみたいです。
お芝居の感想の前に、驚いてしまったのが、
その観客層・・・
歌舞伎とは違いますよね。
というのも、イアーゴー役のジャニーズWESTの神山くん効果。
彼の芝居も良かったですよ。
公演が終わった後に「駒の会(後援会)」の茶話会が予定されていたので、
今日は、ズラリと前方の席を後援会の会員で占めていたのですが、
参加者の皆を笑わせる場面があり、あながち嘘ではなかったのかもしれませんね(笑)。
カーテンコールで神山君が最後に手を振ったら、
「キャー」と黄色い声が劇場内に溢れ・・・初めて経験しました・・・(笑)
演出も、出演の皆さんも、とても素敵な芝居でしたが、
「歌舞伎は役者を見に行く」とよく言われますが、そのとおり。
良い演出と良い俳優が揃えばシェイクスピア劇は成立すると思いますが、
歌舞伎は、この芝居はあの役者じゃなきゃあ!って、
ニンなんて言葉があるくらいですし、
そういった意味で、やはり私は黒塗りより白塗りした芝翫丈が良いなぁ・・・と。
歌舞伎の本は役者ありきで作られたものも多く、
同時代に生まれたシェイクスピアはどうだったんだろうと、想いを馳せました。
シェイクスピアは本が役者を選んだのかしら?
とはいえ、重厚なシェイクスピアの四大悲劇の一つをきちんと観る機会があって良かったです。
後援会の茶話会も楽しい時間を過ごせました。
それでもやっぱり、