日日是好日 - シネマ
映画のことを書くのはとても久しぶりです。
なんと2年ぶり・・・。
その間、観に行きたい映画は多々ありましたが、後回しにしているうちにみんな終わってしまって、
いくつもいくつも見損ねてしまいました。
振り返ると、この2年は、映画よりも優先させるものが増えてきたことは明らかで、
きものカフェの準備は、その多くを占めています。
1日が36時間あったら良いのに、と欲張りの私は思うのですが、
捨てて、なお得るものが多いということを、そろそろ学ばなければいけないことにも気づいてはいます。はい。(笑)。
さて、映画の話でした。
今年の5月に、お茶のお稽古を始めました。
これまでも、先生には、親しく、お茶席や茶事に呼んでいただいておりましたが、
正式に弟子入りしました。
樹木希林さんが演じる武田先生の言葉が、私の先生の言葉と重なり、
おっとりとしているのに、厳しい顔をなさることもあったり、こちらを察して掛けてくださる言葉の深さや優しさ、
そうした佇まいなど、
これが茶道の心なのかなと、あるがままに季節や美しい物を素直に愉しみ、
自分と向き合う・・・
そんな小さな一つ一つが全編に散りばめられた素敵な映画でした。
雨音、鳥の声、葉擦れの音、選ばれた掛け軸の言葉、茶器、花の意味。
炉開きの時に先生が私たちのためにお濃茶を点ててくださり、
それがまた、映画の武田先生と重なって・・・。
もっと早くお稽古始めてれば良かった。
先生とずっと長く豊かな時間を過ごさせていただきたいと、願わずにはいられなくなり、
精神性の高い内容に、原作もちゃんと読んでみようと思っています。