當る戌年 吉例顔見世興行 南座発祥四百年 夜の部
贔屓の芝翫丈も名を連ねていることから、
歳末の風物詩・・・歌舞伎では新年なのですが、恒例の東西顔見世を観てきました。
躯体は残したまま。
多分、その制約もあるからだと思いますが、歌舞伎座のように劇的に変わったような気はせず、
バリアフリー化も難しかったのだなぁと。
新開場という言葉に期待しすぎちゃったなぁ、なんて(笑)。
しかし、相変わらず、まねき書きが圧巻。
なんでこうまで行き違ってしまうのかしら・・・と馴染みのストーリーを追いながら、
お約束のように最後には涙してしまう・・・。
三代共演、千之助くんハンサム!
仁左衛門丈、盤石です。
そして、鴈治郎丈の舞踊「面かぶり」。
軽妙な踊りに、ちょっとほっとした気分になり・・・。
最近は、少しずつ、理屈抜きで、舞踊が楽しめるようになった自分を感じる時が増えました。
唄は聞き取れない、振りは意味が分からない・・・
プレッシャーで苦痛すら感じることがありましたが、それでも楽しむことはできるんだなぁって、
ほんの少しずつ思えるようになってきました(笑)。
そして、待ってました!「白浪五人男」。
眺めているだけで美しい・・・衣装が(笑)。
膝に広げた鶏の柄のハンカチは、赤星十三郎の衣装の柄です。
稲瀬川の勢揃いがあるときは、必ずお伴に持参します。
今回の南座は、「新しくなったから、それは一度は観に行かないと」的な、
ちょっと義理を果たしに出向いたような趣になってしまいましたが(笑)。
それはそれで満足な舞台でした。
幕間にいただいたお寿司も、関東とは一味違って美味しかったですし。
でも、私のホームグランドはやはり歌舞伎座かなっと。
改めて、思ったのでした(笑)。